tt as 1/120_9mm
  ◆グループC   
  tt-9プロシェクト:TR23,TR11について  
   やっとTR23が製品化されました。 この台車は客車のみならず電車にも利用され使い道が豊富です。 当工房では現在「横浜線の旧国編成」が進行中ですがクハニ67を編成に含めるとこの台車が必要です。 たぶん製品化には時間がかかるので,いっそスクラッチを考えていた矢先,突然吉報を知りました。 
 そこで
TR47に続きこの台車をご紹介したいと思いました。 すでに製品化されているTR11との対比は同じ「長軸台車」のくくりの中でどう模型化されているのか興味をそそられます。
 
     
  -1.  まず,製品をご紹介します。 パーツの内容はTR47と同じく軸穴にメタルを挿入し組み立てます。 輪軸も同様で「両絶縁」タイプのが附属しています。   -2.  TR23には「ブレーキ・シュー(制輪子)」が付いています。軸穴にメタルを挿入したのち組み立てると下記のように仕上がります。 台車枠の寸法はTR47に近く,受ける印象は「中軸台車」といったところです。   
     
  -3.   以前スクラッチした「長軸」用車軸を用いてTR23の長軸化を試みました。 せっかく表現されたブレーキ・シューは惜しいかな踏面から離れています。 これは,長軸用車軸に合わせ台車枠を外に広げたのが原因です。 もちろん,オリジナルのままでは踏面に合致します。    -4.    長軸化した台車とオリジナルを比較してみましょう。 その結果,ブレーキー・シューの位置が浅い事がわかります。つまり,台車枠からさらに(0.50.75mm)遠ざけてあれば申し分ありません。   
     
  -5.   他方,TR11を長軸化した結果を示します。 長軸化には長軸用の車軸を使用しました。 ブレーキ・シューがないので大胆に長軸化出来ます。    -6.   こんどは,長軸化したTR11と同じく長軸化したTR23を比較してみました。 同じ長軸用車軸(プレーン・タイプ)を使用するため両台車には軸穴を深くする加工を施し,メタルは使用していません。   
     
  -7.   長軸化の結果はクモニ13製作の時に関連して考察した内容とほぼ同じの仕上がりと成りました。 TR23のブレーキ・シューがもう少し台車枠から離れていればと思うと悔やまれます。 尚,18.5mmは「軸箱」を除く寸法です。    -8.   TR23に更に端梁を付け加えTR23の長軸化は完了しました。 この台車はクハニ67に搭載する予定です。   
     
     
 
考察
 
   問題点:長軸化すると台車枠の巾がオーバースケールになる。 一方,製品は軸箱のほうが揺れ枕の板バネよりも外側に出ている。
 すなわち長軸化で台車枠を広げたため巾(軸箱間で計測)が
21.8mmになってしまった事です。 この間隔は実物換算で約19mm程度なので完全なオーバースケールです。 加えて,実物では揺れ枕の板バネのほうが軸箱より外に飛び出ていますが製品は砂箱のほうが外に飛び出ている事に言及しなくてはなりません。
 車体幅は実物換算(1/120)で約
23.3mmなのでこれ以上,台車枠は広げられません。 車輌限界に牴触するからです。 TT(1/120-9mm)ゲージに長軸,短軸の区別を取り入れた設計を望みたいところです。    
 
       
 
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